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文学の東京 記憶と幻影の迷宮

文学の東京 記憶と幻影の迷宮
著者 神田由美子
本体価格 2,800円+税
ページ数/判型 290/ 四六判上製
ISBN/分類コード 978-4-907282-83-7 C3095
発行日 2022年8月25日
本の紹介 近代の首都東京は、欧米に倣った都市化や大地震・空襲によって、破壊と再生を繰り返してきた。漱石・鷗外から春樹・又吉まで、東京に想いを込めた作品を通して、記憶と幻影が創造した迷宮都市東京を彷徨う。
目次内容 はじめに

第一部 文学の東京空間
1、芥川龍之介「開化の良人」に描かれた両国──大川の赤い月
2、森鷗外「雁」の無縁坂
3、〈鹿鳴館〉というドラマ──泉鏡花・芥川龍之介・三島由紀夫
4、小石川植物園の生と死──「外科室」「団栗」「植物園の鰐」
5、永井荷風「夢の女」の新橋停車場
6、夏目漱石と三越
7、佐藤春夫「美しき町」の築地居留地・日本橋中洲
8、水野仙子「神楽坂の半襟」に描かれた神楽坂
9、〈神田学生街〉の男女──芥川龍之介「葱」の方法
10、〈浅草十二階)という迷宮──犀星「幻影の都市」・乱歩「押絵と旅する男」
11、芥川龍之介「歯車」の銀座
12、川端康成「虹」の浅草
13、「濹東綺譚」の東京──麻布・浅草・玉の井・銀座
14、東京駅と山手線──志賀直哉「灰色の月」
15、境界としての井の頭公園──太宰治「花火」「ヴィヨンの妻」と又吉直樹「火花」
16、村上春樹の東京──芥川文学の出口を探して

第二部 近代の文学空間
1、 伊香保温泉の男女──「不如帰」と「浮雲」
2、 車中と停車場の風景──芥川文学における近代的空間
3、 梶井基次郎「檸檬」の丸善
4、 谷崎潤一郎「細雪」の平安神宮
5、堀辰雄「美しい村」の軽井沢
6、文学における「庭」──芥川龍之介・太宰治・柴崎友香

おわりに
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