谷崎潤一郎のディスクール 近代読者への接近
著者 | 日高佳紀 |
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本体価格 | 3,500円+税 |
ページ数/判型 | 308/A5判上製 |
ISBN/分類コード | 978-4-907282-58-5 C3095 |
本の紹介 | 谷崎が構想した“読むこと”の多様性をテクストから炙り出し、時代と交差した新たな谷崎文学の像を結ぶ。 |
目次内容 | 序章 谷崎文学をディスク―ルとして読むために 第Ⅰ部 メディアを横断するエクリチュール 第1章 通俗からの回路 ――「お艶殺し」の図像学 第2章 メディア戦略とその不可能性 ――「武州公秘話」と読者 第3章 テクストの臨界 ――「細雪」の読まれ方 第Ⅱ部 コンテクストとしての消費文化 第4章 資本と帝国 ――「小さな王国」の学校制度 第5章 サラリーマンと女学生 ――「痴人の愛」における〈教育〉の位相 第Ⅲ部 歴史へのパースペクティブ 第6章 大衆としての読者 ――「乱菊物語」の方法 第7章 メタヒストリーとしての小説 ――「「九月一日」前後のこと」から「盲目物語」へ 第8章 歴史叙述のストラテジー ――「聞書抄」のレトリック 第Ⅳ部 翻訳行為としての読むこと 第9章 古典と記憶 ――「蘆刈」における〈風景〉のナラトロジー 第10章 文体と古典 ――「源氏物語」へのまなざし あとがき 初出一覧 鼎書房版へのあとがき |
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