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日本ペン俱楽部と戦争―戦前期日本ペン俱楽部の研究

日本ペン俱楽部と戦争―戦前期日本ペン俱楽部の研究
著者 目野由希
本体価格 4,500円+税
ページ数/判型 254/A5判上製
ISBN/分類コード 978-4-907282-53-0 C3095
本の紹介 日本ペンクラブの設立にまつわる通説を、国際ペンクラブ側の日本関連資料を渉猟して、これまでほとんど語られなかった日本ペン設立の史実を明らかにした。
目次内容 はじめに
 第一章 在ロンドン日本大使館
一九二三年冬から一九三五年までの在ロンドン日本大使館とロンドン本部/一九三五年春から秋の在ロンドン日本大使館とロンドン本部/ロンドンにおける日本ペンクラブ創設会長、岡本かの子/戦前期日本ペン俱楽部書記長/南米の島崎藤村―初代ペン俱楽部会長と国家主義・超国家主義・国際協調主義/日本ペン俱楽部副会長有島生馬、フランス人民戦線内閣の崩壊に立ち会う/ローマでの有島生馬、ジュゼッペ・トゥッチのインド/日本ペン俱楽部代表・清沢冽のロンドンでの苦衷/外交の困難―昭和戦前期日本ペン俱楽部のミッション、その不可能性/中国、日本の対外文化政策の抗争、そしてイギリスとインド/インド出版人の影響圏と国際的な文学賞/島崎藤村文学賞という悪夢/フリーメーソンの幻影 

 第二章 国際ペンクラブ・ロンドン本部の設立と展開
一九三〇年代ロンドン本部と日本のすれ違い/ロンドン・クラブランド/ロンドン社交生活―岡本かの子の場合/ロンドン社交生活―駒井権之助、バーナード・ショー、ゴールズワージーの場合/神秘主義と心霊主義

 第三章 ネットワークの要諦、インド
インドペンクラブ創設会長、ソフィア・ワディア/インドペンクラブ創設会長とイギリスの関係/インドペンクラブ・ベンガル支部創設会長、カーリダース・ナーグ/カーリダース・ナーグと片山敏彦/インドペンクラブ・ベンガル支部と野口米次郎、島崎藤村/公人、国際連盟職員としてのスディンドラナート・ゴーシュ/インドペンクラブ会長のカタルーニャでの演説/神智学協会とは/スディンドラナート・ゴーシュの動向/国際組織と黄禍論、そしてマドラス神智学協会/アルゼンチンにおけるインドペンクラブ会長とイタリア、日本/英連邦秩序のなかでのインドペンクラブと枢軸国/インドペンクラブの使用言語とロンドンとの距離感/『アーリヤン・パス』と『神智学雑誌』

 第四章 神智学の地下水脈
「ヒマラヤの周辺に素晴しい聖者がいる」/昭和戦前期の神智学と日印関係/昭和期の幸田露伴と神智学/大川周明とヨガ、そして神智学協会/『バガヴァッド・ギーター』とヨガ  

 第五章 一九五七年国際東京ペン大会、日印共同開催される
インドの英文総合雑誌寄稿者たちの同窓会/ソフィア・ワディアとバンドン会議/ザルヴッパッリー・ラーダークリシュナンと日本の文学者たち/その後の芹沢光治良と中島健蔵/ナレンドラ・モディ首相就任後の京都訪問の近代史的意義

 本書の主な事件
 あとがき

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