会社概要 | お問合せ・ご注文

芥川龍之介論―初期テクストの構造分析

芥川龍之介論―初期テクストの構造分析
著者 早澤正人
本体価格 6,000円+税
ページ数/判型 300/A5判上製
ISBN/分類コード 978-4-907282-47-9 C0095
本の紹介 本書で取り上げるテーマは、芥川龍之介の小説スタイルが一体どのようにして誕生したのか、その生成過程をめぐる考察。
目次内容 凡例


第Ⅰ部 習作時代
第一章 感覚の変容─「老狂人」「死相」から「大川の水」へ
第二章 「大川の水」試論─その修辞的技巧をめぐって
第三章 「VITA SEXUALIS」論─換喩的文体へ

第Ⅱ部 「羅生門」前夜
第四章 偽装された〈三人称〉─「老年」における語りの構造
第五章 「叙述ブロック」と「描写ブロック」─「ひよつとこ」の構造
第六章 「ひよつとこ」の語り─「嘘」の重層構造
第七章 テクストの「作者」─「羅生門」における自意識的語り

第Ⅲ部 「羅生門」の誕生
第八章 「『羅生門』草稿ノート」をめぐる問題(その1)─生成過程の考察
第九章 「『羅生門』草稿ノート」をめぐる問題(その2)─プロット的文体の生成

第Ⅳ部 文壇デビューまで
第十章 「鼻」論─「今昔物語集」の受容をめぐる問題
第十一章 「芋粥」試論─「自己発見」のアイロニー
第十二章 「手巾」を読む─長谷川先生と「他者」
補遺 〈ポスト真実〉と芥川文学─むすびにかえて

初出一覧
あとがき
人名・事項索引

Copyright(C)鼎書房All rights reserved.