否定の文体 三島由紀夫と昭和批評
著者 | 梶尾文武 |
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本体価格 | 7,000円 |
ページ数/判型 | 360/A5判上製 |
ISBN/分類コード | 978-4-907282-23-3 C3092 |
本の紹介 | 自己否定する文学空間 三島の文体の核心に「読む」ことの否定性を見出し、昭和期日本の文学的言説に対する反作用としてその創作と行動を捉え直す、新たな読解の試み。 |
内容目次 | 凡 例
序 章 読む存在──『太陽と鉄』をめぐって 第1部 読むことの快楽 第1章 物語の読者──「花ざかりの森」論 第2章 幼年期の終り──初期短篇のデカダンス 第2部 フィクションとしての記憶 第3章 書くことの倒錯──『仮面の告白』論 第4章 他者の一人称──『金閣寺』論 第3部 文学批判の方法 第5章 可視性の領界──『潮騒』論 第6章 小説家の明晰──『美徳のよろめき』論 第4部 現代史としての小説 第7章 戦争体験と戦後的日常──『鏡子の家』論 第8章 核時代の想像力──『美しい星』論 第5部 文学的言語の遂行力 第9章 詩劇の二元構造──『近代能楽集』の文体と劇場 第10章 美学と行動の閾──美的テロルと政治的ロマン主義 初出一覧 あとがき 人名索引 |
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