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三島由紀夫の思想(松本徹著作集②)

三島由紀夫の思想(松本徹著作集②)
著者 松本 徹
本体価格 3,800円+税
ページ数/判型 420/四六判上製
ISBN/分類コード 978-4-907282-43-1 C0095
本の紹介 作家としての営為に拘って来た筆者が、思想に初めて正面から取り組んだ。戦時下に形成された死生観から、輪廻思想、天皇観に及ぶ。
目次内容 はじめに
凡例
 Ⅰ その思想
不断の死という日常―戦時下
自己改造―戦後の出発
古典への依拠―時代を抜け出す
禁忌と神話と―性
偽善のバチルス―占領下に在ること
英霊の行方―二・二六事件と神風特攻隊
肉体と行動―対立・緊張の中で
逆説の理路―『葉隠』
輪廻転生―「豊饒」の次元
『文化防衛論』と『暁の寺』―騒然とした状況下で
文学史を構想する―『日本文学小史』
「あめつちを動かす」へ―古今集と天皇と
 Ⅱ その小説
小説家としての出発―師・清水文雄との出会い
異形な小説『禁色』
無秩序への化身―『鍵のかかる部屋』
『金閣寺』の独創
『鏡子の家』その方法を中心に
枠を越えて見る―『憂国』
いいしれぬ不吉な予言―『月澹荘綺譚』
究極の小説『天人五衰』―三島由紀夫最後の企て
 Ⅲ その劇
東西の古典を踏まえて
交響する演劇空間
詩的次元を開く―「近代能楽集」の独自性
『葵上』と『卒塔婆小町』―「近代能楽集」ノ内
擬古典という挑戦―歌舞伎
「戯曲の文体」の確立―『白蟻の巣』を中心に
『英霊の聲』への応答―『朱雀家の滅亡』
迫力ある舞台―新国立劇場『朱雀家の滅亡』
 Ⅳ 焼跡からの二十五年
焼跡から始まった
白亜の洋館―三島由紀夫と馬込
「軽い死」という秘鑰―太宰治と三島由紀夫
川端康成 無二の師友
「果たし得てゐない約束」―「私の中の二十五年」再考
近松と近現代の文学―徳田秋聲から三島由紀夫・富岡多恵子まで  
 初出一覧
 三島由紀夫関連著書目録
 あとがき

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