会社概要 | お問合せ・ご注文

淺野晃 詩文集

淺野晃 詩文集
著者 淺野晃著・中村一仁編
本体価格 6,300円
ページ数/判型 700・口絵16/四六判上製
ISBN/分類コード 978-4-907846-79-4 C0095
本の紹介 淺野晃の文業の中から、淺野を知る上で極めて重要と思われる作品、従来どの単行本にも収録されることのなかった作品を選択して一冊にまとめたものである。
本の概要 第一章  詩 歌
戦前の詩歌から/歌集『曠原から』/天と海/『幻想詩集』/拾遺詩歌/俳句/校歌など
第二章  評論・エッセイ
大和の旅/『東洋の理想』創元文庫版あとがき/賢治結縁/ビヂテリアン問答/労農党時代/『土』と農民文学/読者のよろこび/わたくしの受賞/川端文学について/神風は吹かなかった/謝辞/共産主義と宗教/『正法眼蔵』の不思議な魅力/『百姓思想の研究』序/中里介山と『大菩薩峠』/『三島由紀夫とその海』序/竹下数馬の『「死と再生」の文学』/涌谷秀昭の『保田與重郎』/日本浪漫派の文学/『日蓮聖人』の連載を終へて/『楠木正成』の頃/二つの伊東静雄論/『私の詩歌論』序/文学の心/明治の精神/福永眞由美の『真夜中のどらねこドラゴン』/私と八月十五日/奇蹟の現はれ/子規居士の「写生」
第三章  苫小牧・穂別・室蘭
忘れ得ぬ人びと/勇払の五年間/『雪むし』序/『灰地』第一号序/二十周年を祝す/『霧笛』序
勇払について/『草炎』序/喜寿の記念出版を祝ふ/校歌のこと/『勇払原野』序/勇払とわたし/地方文化の創造/『曠原』序/『光の中に歩む』序/穂別の村長/横山正明頌/『笛を吹く魚』序/成田れん子さんを弔す/『京郷のうた』序/成田れん子の歌/『葦風の便り』序/お祝ひ/佐山君追慕
第四章  追悼・回想
奇縁/震災前後の思ひ出/千代の死/老妻への謝恩の記/先生における「哭」/虹の門/責務/三島由紀夫君のこと/飯島君と私/三浦義一・その歌/南君の思ひ出/南喜一君追悼/文学的回想/水野
成夫のこと/国崎定洞のこと/歴史への愛を教へる/思ひ出す事から/檀一雄哀悼/戦前の思ひ出から/哀悼辞/鮮やかな思ひ出/鳴呼・保田與重郎君/保田與重郎君追悼/今年の憂国忌/梶井基次郎回想/小林秀雄追悼

解 題/あとがき 中村一仁
著者紹介 淺野晃(あさのあきら)詩人・評論家。
明治34(1901)年8月15日、滋賀県大津市に生まれる。東京帝国大学に入学。在学中に東京帝大新人会に入り、卒業後、産業労働調査所で水野成夫と知り合い、終生の親交を結ぶ。日本共産党に入党するが、昭和3(1928)年の3・15事件で逮捕、投獄される。保釈後、水野らと「日本共産党労働者派」(俗称「解党派」)を結成。ショーペンハウエルを読んでマルクス主義から脱却して転向。転向後は岡倉天心に傾倒し、17(1942)年には陸軍宣伝班員としてジャワ遠征に参加。敗戦後は約5年間を北海道の勇払原野で過ごす。30(1955)年に立正大学文学部教授に就任。39(1964)年に詩集『寒色』で読売文学賞を受賞し、40(1956)年に発表された長編詩「天と海」は後に三島由紀夫の朗読でレコードになった。生涯を通じての著作は200冊以上に及ぶと言われている。平成2(1990)年1月29日、死去。

Copyright(C)鼎書房All rights reserved.